浜本栄死刑囚脱獄事件

-経緯-
昭和40年4月10日、浜本栄死刑囚(当時27歳)は、尾道刑務支所の独居房の鉄格子を金ノコで切断して脱獄した。その10分後に看守が浜本の脱獄を発見し尾道署に通報。尾道署は広島県警本部に通報し直ちに非常線が張られた。浜本は、広島県下で強盗殺人を犯して死刑が確定しているだけに、自暴自棄になった死刑囚が逃走過程で何をしでかすか県内に緊張が走った。

一方、脱獄した浜本は刑務所の近くの民家に押し入り家人を脅迫して金員を強奪。その後、隣接の福山市入船町の会社員宅に押し入り、「俺は死刑囚だ。金を出せ」と包丁で夫婦を脅した。その際、果敢にも会社員が抵抗すると、浜本は包丁で腹部を刺して全治2ヶ月の重傷を負わせた。

浜本は、夜更けでもあり犯行後に逃走することはかえって危険だと判断。翌朝までこの会社員宅に居座った。夜が明けると、会社員宅の同居人である大学生の学生服に着替えて、何くわぬ顔で家を後にしたが、非常線を張っていた警察官に即身柄を拘束された。

-死刑執行-
その後、浜本は警備が更に厳しい広島刑務所に移送され裁判が始まった。結果、脱獄した2時間の間に2件の強盗と傷害罪などで懲役10年の判決が下された。だが、併合罪ではないため、先に確定した死刑判決により昭和50年死刑が執行された。

注:本件は、死刑が確定した広島強盗殺人事件の概要が不明です。一審死刑判決で控訴しないため死刑が確定。その後、死刑囚として脱獄した事件を取り上げています。よって、「死刑囚リスト」の時系列と事件名が異なっています。


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