千葉大チフス菌事件


−経緯−
昭和41年4月7日、千葉大医学部付属病院の鈴木充(当時42歳)医師が食べ物や飲料にチフス菌を混入させ、患者を発病させたとして傷害罪で逮捕された。

昭和40年秋頃から41年の春にかけて、日本各地で多数のチフス菌患者が発生。何故か鈴木医師が派遣されるとその病院で感染者がでた。捜査当局は、この事実に不審を抱き鈴木医師の身辺調査を行った。

その結果、鈴木医師が大学の上司である福永和雄講師に「第一内科第六研究室(細菌培養室)で試験管に培養菌を入れ同室の流し台に置いたことがある。これがカステラに付着して大勢の発病者を出して申し訳ない」という手紙を渡していた事実を掴んだ。

そこで、鈴木医師を逮捕し取り調べを行った。厳しい追及に鈴木医師は犯行を自供する。その自供によると、チフス菌の研究のためカステラやジュース、バナナなどにチフス菌を混入させ患者や看護婦に食べさせ人体実験をしたということだった。

−一転、二転の公判−
ところが、昭和48年4月20日、一審判決で「鈴木医師の自供の方法では、チフスを発病させることは不可能」として無罪となった。検察側はこの判決を不服として高裁に控訴した。昭和51年4月30日東京高裁は一審の無罪を破棄し「自白は一貫性があり充分に信用できる」とし「犯行動機は異常性格に潜在的な不満などがミックスしたもの」として懲役6年を言い渡した。


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