元厚生省次官ら連続殺傷事件


-経緯-
平成20年11月17日午後7時頃、無職の小泉毅(当時46歳)は、宅配業者を装って埼玉県さいたま市の元厚生省次官の山口剛彦さん(当時66)宅に押し入り、山口さんと妻を包丁で刺殺。翌18日午後6時30分頃、東京都中野区の元厚生省次官の吉原健二さん(当時78)宅に同じ手口で押し入って、妻の靖子さん(当時73歳)を包丁で滅多刺しして逃走した。靖子さんは、病院に搬送され一命を取り留めた。

当時、厚生労働省の外局である社保庁が、ずさんな業務を繰り返して年金記録洩れや年金の使い込みなどの問題が発覚。このため社保庁に対する非難の声が高まっていた時期でもあり、年金テロではないかと、マスコミの報道も加熱した。

一方、小泉は、連日の報道でこれ以上の犯行を重ねることは無理だと判断し、計画していた残りの元厚生省次官の殺害を断念。同月22日警察に出頭し逮捕された。

-動機-
警察の取り調べで小泉は、「中学生の頃、゛チロ゛という名の犬を飼っていたが、ある時行方不明になった。首輪をしていたのに、保健所の野犬狩りで殺処分されと思い、保健所を所管している厚生省を恨むようになった」と自供した。マスコミは、年金テロの線で報道していたが、この自供内容に唖然とした。

小泉は、50歳になったら、できるだけ多くの元厚生次官を殺害し、死刑となって人生を終えようと計画。図書館で厚生省名鑑から元厚生省次官の住所などを調べて、殺害リストを作成。そのリストの最初のターゲットが4人の内の山口さん、吉原さんだった。

現在(平成22年8月7日現在)、さいたま地裁で公判中。小泉は昨年11月の初公判で起訴事実は認めたものの、「自分が殺したのは人ではなく、心が邪悪な魔物。無罪を主張する」と述べて反省や被害者、遺族に対する謝罪の言葉は無かった。


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