秋葉原無差別殺傷事件


-経緯-
平成20年6月8日午後12時30分頃、自動車工場派遣社員の加藤智大(当時25歳)は、レンタカーの2トントラックを運転して、歩行者天国で賑わう秋葉原の中央通の交差点に突っ込み歩行者を次々と撥ね飛ばして対向車線で信号待ちしていたタクシーに接触して停止した。

加藤は、交差点のほぼ中央で停止したトラックから降りると、跳ね飛ばされた人の救護に駆けつけた知人や通行人、警察官等を、所持していたダガーナイフで次々と刺した。更に、奇声を上げながら周囲にいた通行人を次々に刺して逃走。現場は血の海と化して凄惨を極める状況の中、7人が死亡し10人が重軽傷を追った。

一方、事件発生から数分後に駆けつけた警察官が、犯行現場から数百メートル離れた路地裏で加藤を発見。警棒や拳銃で威嚇しながら身柄を拘束し現行犯逮捕した。

-動機-
警察の取調べで加藤は、「生活に疲れた。世の中が嫌になり、人を殺すために秋葉原にきた」などと犯行の動機を供述。加藤は、青森市出身で岐阜県の短期大学を卒業後、仙台市で警備員の仕事に就いたのを初め、埼玉県上尾市、茨城県常総市など各地を転々としながら派遣社員として勤務。犯行前は、静岡県の大手自動車工場で勤務していた。性格はおとなしく、悩みを打ち明けることができる友人はいなかったようだ。

-公判-
平成20年7月27日、東京地裁の第16回公判では、初めて被告人質問が行なわれ、事件を起こした理由に関して「インターネットの掲示板で嫌がらせしてきた人達に、事件を起こすことで本当に嫌がっているということを伝えたかった」と動機を述べ、また「掲示板は建前の現実社会と違い、本音でものを言い合える場所だった。私のふりをして書き込むなどの荒し行為をされた。自分が大切にしていた人間関係(ネット上の)を乗っ取られ、奪われた」と述べた。

平成23年3月24日、東京地裁は「個人的事情で第三者に危害を加えることなど到底許されない」と指摘。更には「危険な性格であり、立ち直りは困難」であると断じて、検察側の求刑通り死刑を言い渡した。

平成24年9月12日、東京高裁は一審の判決を支持して弁護側の控訴を棄却した。


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