日航・ニューデリー墜落事故


-経緯-
昭和47年6月14日午後8時20分、日本航空の羽田発ロンドン行きの471便(DC8型機)は、経由地であるインドのニューデリー・パラム国際空港に着陸するため降下中、空港から約15キロ手前のヤムナ河の土手に激突した。この事故で、乗員・乗客の86人が死亡。3人が重症を負った。また、墜落した地点の住民4人も事故に巻き込まれ死亡した。

-墜落の原因-
事故発生当時の天候は曇天で、砂塵で視界が1.5キロ。風は15ノットで着陸条件としては良好ではなかった。そのような条件の中、パイロットは滑走路の灯火等を確認していないのに関わらず、航法計器の確認を怠り滑走路への進入を続けた。高度640メートルに降下させた時、そこが滑走路でないことに気づいたパイロットは4つのエンジンを全開して緊急回避したが間に合わず滑走路手前のヤムナ河の土手に激突した。

その後、事故調査委員会が調査した結果、この墜落事故は様々な要因が重なって引き起こされたと指摘した。まず、機長と副操縦士の経験が比較的浅かったこと。着陸チェックが実施されていなかったこと。利用可能な航法施設に精通していなかったこと。機長が、副操縦士に着陸アプローチ中の操縦を任せていたこと等が指摘された。また、パイロットは計器を監視していれば、衝突の危険を察知できたはずだと結論付けて、パイロットの人的ミスによる墜落であるとされた。


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