佐世保・同級生殺害事件


-経緯-
平成16年6月1日午後12時45分頃、長崎県佐世保市立大久保小学校の3階にある学習室で、同校6年生のA子(当時11歳)は、同級生で友達だった御手洗怜美さん(当時12歳)を呼び出した上、背後からカッターナイフで頚動脈を切って殺害した。A子は、怜美さんが死亡したことを確認した後、教室に戻った。すると、給食の時間に2人が居ないことを不審に思っていた担任から、「怜美さんはどこにいるのか」、「服にある多量の鮮血はどうしたのか」と問われると、、A子は学習室を指差しながら「私の血ではない」と話した。

そこで、担任が学習室に駆けつけると多量の鮮血の中に倒れていた怜美さんを発見。直ちに救急車を要請したが、すでに心肺停止の状態だった。警察は、A子から事情を聞いたところ、怜美さんの殺害を素直に認めたため補導。14歳未満のため、警察は佐世保児童相談所に連絡するとともに身柄を保護し詳しい動機に関して聴取した。

−ネット掲示板が引きがねに−
A子と怜美さんは、小学5年生の時に同じミニバスケット部に入部。その他の仲間数人と交換日記をしたり、A子がリーダになって各自がホームページの掲示板を立ち上げた。当初は、仲間同士で書き込みしたりチャットを楽しんでいた。事件の数週間前に遊びで怜美さんがA子をおんぶした時、「重い」と言ったことで2人にわだかまりができた。

やがて、2人は掲示板に相手の悪口を書き込むようになった。一方が「言い方が゛ぶりっ子゛だ」と書けば、一方もやり返すという悪循環が続いた。また、A子は怜美さんが自分の悪口を書いている書き込みをパスワードを使って削除した。すると、怜美さんは「荒らしにあった。ダレがやっているかわかるけど」とやり返す。このようなことが続いて、A子は怜美さんに殺意を抱き犯行に至った。A子は、その後児童自立支援施設に入所。更生のためのカリキュラムを受けて同施設内の中学校を卒業している。

友達同士でも、直接会話をせずインターネットの掲示板や携帯メールで済ます。相手の目を見ながらのコミニュケーションが無くなり、人間関係の希薄が拡大した結果、このような悲惨な事件を引き起こしたのではないか。デジタル時代のデメリットを象徴するような事件であった。


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