ドクターキリコ事件


−経緯−

平成10年12月12日、東京都・杉並区のA子さん(当時24歳)が、宅急便で届いた青酸カリウムを飲んで死亡した。宅急便の送り状には「草壁」という名前と携帯番号が記載されてあった。警察が、その携帯に電話したところ男性がでて「A子さんが死んだら自分も死ぬ」という内容の返事が返ってきた。草壁は、12日夜、青酸カリを売ったA子さんが死亡したことを知り責任を感じたのか、自宅の自室で服毒自殺した。

草壁竜次(ハンドルネーム、当時27歳)は、札幌市で塾講師をしていた男であった。大学は、東京の私立大学で理工学部・化学科を卒業していた。このため、薬剤の知識は高かったと思われる。その後の警察の捜査で、草壁は偽造の身分証明書を提示して地元の薬局から青酸カリウム5グラムを購入しAさんら複数に販売していたことを突き止めた。

−自殺ホームページ−
草壁は、《安楽死狂会》というホームページを主催している東京の主婦Bとネットを通じて知り合った。この主婦Bは、このホームページにある「ドクターキリコの診察室」というコンテンツを、草壁に依頼したことから悲劇が始まった。

草壁は、ホームページに相談してくる自殺志願者に対して、「青酸カリを、お守りとして持つことに安心感が得られる」という理由から、「ドクターキリコの診察室」に相談してきたA子さんに、青酸カリを売り渡した。

草壁の真意は定かではないが、主婦Bやこのホームページを訪問してくる人達の証言では、青酸カリで自殺を勧めるのではなく、持つことによって《死のうと思えば、いつでも死ねる》、だから今を頑張ってみようという主旨で青酸カリを渡したのだと言う。この事件をきっかけにホームページの問題がクローズアップされたが、自殺志願を募ったり違法ドラッグを販売するなどの事件が相次いで起こった。


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