妙義山麓強盗殺人事件


-経緯-
平成3年7月6日午前12時頃、建設作業員の松本美佐雄(当時26歳)は、群馬県安中市の無職・田中勝彦さん(仮名、当時54歳)と息子の隆さん(仮名、当時28歳)に呼び出され、口論の末に殴りあいとなり田中さんを殺害した。

更に松本は、恐怖で傍観していた隆さんに命じて、勝彦さんの遺体を車に乗せて近くの妙義山麓の山林に埋めた。その直後、犯行の口封じのため松本は、隆さんを殴り殺して遺体を同様に山林に埋めた。

殺害の動機は、松本が友人である隆さんの預金通帳を盗んで現金約300万円を引き出した。このことで、隆さんの父親は、松本の犯行に間違いないとみて、松本を呼び出したが、逆に殺害されてしまったのだった。

県警及び安中署は、田中さん親子の失踪は、事件に巻き込まれた可能性があるものとみて捜査を開始したところ、隆さんの友人である松本が捜査線上に浮上。8月に松本と共犯の疑いでA(当時26歳)の2人を逮捕した。

松本は、取調べで田中親子の殺害を認めて自供。警察は自供通りに妙義山麓の山林で白骨化した遺体を発見した。警察は、更に余罪があるもとの見て厳しく追求した結果、前年の平成2年12月4日、松本はAと共謀して中古自動車販売業の戸田聡さん(仮名、当時26歳)を金銭トラブルのもつれから殺害することを決意。戸田さんの自宅付近で待ち伏せして、帰宅した戸田さんにシンナーを吸わせた上、ロープで首を絞めて殺害したことも自供した。

-死刑確定-
平成5年9月24日、前橋地裁高崎支部は、田中勝彦さんの殺害に関しては、松本の殺意を認めず傷害致死罪を適用。隆さんと戸田さんの2人に関しては殺人罪を適用して松本に死刑を言い渡した。

平成6年9月29日、東京高裁は一審判決を支持して松本の控訴を棄却。松本は、一審、二審に重大な事実誤認があるとして、「田中さん親子の殺害は、別に共犯者がいると」主張した。しかし、平成10年12月1日、最高裁は松本の上告を棄却して死刑が確定した。


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