自殺偽装夫殺害事件


-経緯-
昭和49年8月8日夜、東京都江東区のバー経営者諸橋昭江(当時42歳)は、家庭内のトラブルから夫Aさん(当時47歳)を殺害しようと計画。愛人関係にあった店のバーテンBと共謀して、Aさんが就寝中であることを確認してからガスの元栓を開けて二酸化中毒死させた。更に遺体を風呂場に運び、入浴中に誤って中毒死したように偽装した。警察は、事故死として処理した。

それから4年後の昭和53年4月24日、諸橋の店で働いているホステスから、内縁の夫Cさん(当時36歳)と別れたいと相談があった。そこで、諸橋は夫の殺害を事故死に偽装して成功したことを打ち明けて、Cさんを殺害し保険金を分配しようと持ちかけた。ホステスと同店のパーテンDが同意し、諸橋と諸橋の愛人Bの4人でCさんを江東区の埠頭に誘い出して、睡眠薬入りのドリンク剤を飲ませて絞殺。遺体は近くの草むらに遺棄した。

警察は、Cさんの遺体を検死した結果、殺人事件と断定。身元の確認を急いだ。その結果、ホステスと諸橋が捜査線上に浮上し逮捕した。諸橋は、警察の取調べ中にCさんの殺害を認め、更に元夫のAさん殺害も自供した。

-死刑確定-
昭和55年5月6日、東京地裁は諸橋に死刑を言い渡した。すると諸橋は一転して元夫のAさんは「ガス自殺で死んだ」と主張。夫殺害に関しては容疑を否認した。昭和61年6月5日、東京高裁は一審を支持して諸橋の控訴を棄却。平成3年1月31日、最高裁は一審、二審を支持して諸橋の上告を棄却。死刑が確定した。尚、バーホステスは懲役18年、パーテンDは同10年、愛人のパーテンBは同9年が確定している。

平成19年7月17日、急性心筋梗塞で入院していた諸橋は、肺炎を併発して病死した。享年75歳。


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