福岡・保険金偽装殺害事件


-経緯-
平成2年12月25日、福岡県赤池町の駐車場で古美術商の小田義勝(当時41歳)は、北九州市の宝石店経営の益田千栄(当時20歳)と共謀し、益田の宝石店で勤務していた陰西生代さん(当時20歳)と無職の白石健さん(当時27歳)をナイフで殺害した。その後、小田と益田は白石さんの車に2人の遺体を乗せてガソリンを撒いて放火し現場から逃走した。

同月28日に、全焼した車が発見され、警察が調べた結果、2人の遺体を発見。遺体には、刺し傷が認められたものの、車内から「誘ったが馬鹿にされた。死ぬ」と書かれた遺書が発見されたため、警察は男女交際のもつれから無理心中を図ったと判断し、自殺による事故として処理した。

ところが、警察が詳しく捜査すると、陰西さんには1億円の生命保険が掛けられていたこと、又、陰西さんと白石さんには交友関係が無かったことが判明した。そこで、警察は無理心中を装った保険金殺人事件であると断定し、保険金の受取人である益田が事件の鍵を握っているとみて行方を追った。だが、小田と益田は、新聞記事を読んで自分達に捜査の目が向けられていると知り逃走を始めた。

一方、その後の捜査で、益田と陰西さんは、以前小田の古美術商で勤めていた元同僚の間柄で、小田と益田はテレフォンクラブで知り合いになった白石さんと、陰西さんを無理心中したかのように偽装して保険金を騙し取る謀議をしたことが判明。このため2人を全国に指名手配した。

事件から1年後の平成3年11月3日、警察は小田を逮捕した。だが、益田の行方は杳として掴めなかった。そして事件から、10年後の平成12年4月29日、逃げ切れないと観念した益田は警察に出頭し逮捕された。

-死刑判決-
平成12年3月15日、福岡地裁は小田に対して死刑判決。小田は、これを不服として一旦控訴したが、同月30日になって控訴を取り下げて死刑が確定した。平成19年4月27日、福岡拘置所で死刑執行。国会開会中の死刑執行は異例だった。尚、益田には無期懲役が確定している。


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