大阪地下鉄短大生殺人事件

-経緯-
昭和63年1月15日午後10時30分頃、大阪市営地下鉄の谷町4丁目駅構内の階段で無職の萬谷義幸(当時48歳)は、通行人から金員を奪おうと待ち構えていたところ、近づいてきた同志社女子短大1年生の尾崎弘恵さん(当時19歳)に狙いを定めた。

萬谷は、尾崎さんに出刃包丁を突きつけて「騒ぐな」と声をかけたが、尾崎さんが「助けて」と大声で助けを求めたため、萬谷は尾崎さんの胸などを数回刺して殺害。金員を奪うこともできず萬谷は現場から逃亡した。警察は、若い女性の殺害状況から萬谷の犯行と見て行方を追っていたが、同月1月31日に萬谷を発見し、殺人容疑で逮捕した。

萬谷は、昭和43年9月に大阪市の雑居ビルで金員を奪おうとして女性(当時24歳)を刺殺。このため、昭和45年から昭和62年4月30日までの17年間、大阪刑務所に服役していた。

この他に、取り調べで、前年の昭和62年8月に発生した大阪のマンションホールで女性(当時19歳)がナイフで刺され全治25日間を負わせた傷害事件と同年9月に発生した別マンションで女性(当時19歳)が金属パイプで殴打された傷害事件も萬谷の犯行であることが判明した。

-死刑確定-
平成3年2月7日、大阪地裁は「通り魔的な犯行で社会に不安を与えた」として死刑を言い渡した。これに対して弁護側は、「思春期の不幸な性体験が、他の女性に敵意を抱き犯行に至った」という心理鑑定結果を基に強盗目的ではなかったとして控訴した。

平成9年4月10日、大阪高裁は萬谷の控訴を破棄。平成13年12月6日、最高裁は、「被告は別の強盗殺人で服役しながら、仮出所後の短期間に再び同様の犯行に及んでおり、死刑を是認せざるを得ない」と断じて上告を破棄。萬谷に死刑が確定した。

平成20年9月11日、大阪拘置所で死刑執行。享年68歳。


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