新潟・少女監禁事件


−経緯−

平成12年1月28日、新潟県三条市で、10年間監禁されていた女性が発見保護された。犯人は佐藤宣行(当時40歳)で、いたずら目的の犯行であった。

平成2年11月19日、新潟県三条市で、小学校4年生の少女(当時9歳)が、下校途中に突然行方不明になった。両親、近隣の住民や警察で大掛かりな捜索を開始したが、下校時に友達と別れたのを最後に目撃者は居なかった。少女の住む町は、田園地帯で人通りは多いとはいえない地域であった。懸命の捜索にも関わらず、少女の手掛かりはまったく掴めず10年が経過していた。

−点と線−
佐藤は、地元の高校を卒業後、定職につかずブラブラと毎日を過ごす生活を続けていた。年老いた母親には、我儘な要求を繰り返し、時には暴力に訴えることがあった。母親は悩んだ末、地元の保健所に相談し、佐藤の精神状態の往診を依頼していた。平成12年1月28日、母親の依頼に応じて柏崎市保健所の職員と医師らが、佐藤宅を訪問。そこで、監禁されていた女性(当時19歳)を発見、保護した。
衰弱しきった、この女性を警察が調べたところ、10年前に三条市で行方不明となった、当時9歳の女性であることが確認され、帰宅した佐藤を監禁致傷の容疑で逮捕。女性は、10年ぶりに両親が待つ三条市の自宅へ帰ることができた。

−犯行動機と警察の不手際−
佐藤の自供によると、(犯行当時27歳)少女にいたずらする目的で、下校途中の少女に道を聞くふりをして無理やり車に連れ込んだ。そして柏崎市の自宅2階の部屋に監禁した。母親には一切、二階に出入りすることを禁じ、少女にも「逃げようとしたら殺す」と脅迫し、約10年間という信じがたい期間、監禁していた。保護された時、この女性は狭い部屋に閉じこもっていたため、歩行も困難なほど衰弱していた。

この捜査で明らかになったのは、警察は通常「類似犯行の捜査」を行うのだが、佐藤は、この少女監禁事件の一年前にも柏崎市で、下校途中の少女に乱暴し逮捕されているのに、新潟県警のミスで犯罪リストから漏れていた。犯行当時、このリストに佐藤が入っていれば、この女性は10年間監禁されることはなかったかも知れないのだ。


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