マニラ連続保険金殺人事件


−経緯−
平成6年12月1日、輸入商で双子の松本和宏(当時39歳)と昭弘(同)及び無職の下浦栄一(当時22歳)の3人はフィリピン・マニラ市で宮崎市の会社員Aさん(当時43歳)を睡眠薬入りのコーヒーを飲ませて熟睡させ、顔に食品用のラップをかぶせて窒息死させた。

そもそも、この犯行は多額の借金を抱えていた宮崎県清武町の元保険外交員・東榎田加代子(平成14年12月に無期懲役刑が確定)が、保険金目当てに前夫であるAさんの殺害を知人の会社役員(懲役12年が確定)に依頼したのが発端だった。この会社役員は更に知人である東京都豊島区の会社員(懲役8年が確定)に殺害の実行者を捜すよう依頼した。そこで、紹介を受けたのが松本兄弟と下浦だった。会社役員は、早速3人にマニラでAさん殺害の依頼をした結果、3人は報酬と引換えに犯行を承諾した。

Aさんの殺害によって、東榎田は保険金約7300万円を騙し取った。その内、松本ら3人の報酬は1350万円だった。これに味をしめた松本らは第二の犯行を計画する。
平成7年6月に名古屋の貿易商(当時47歳)を言葉巧みに誘い出しマニラへ連れ出した。この時、3000万円の海外旅行障害保険に加入させ同様にマニラで殺害した。だが、この犯行は保険会社から支払保留の通知を受けたため保険金の受け取りには失敗した。

更に平成8年5月には、航空券の予約トラブルで愛知県尾西市の旅行会社社員(当時24歳)を拉致して殺害。クレジットカードなどを奪った後、長野県・駒ヶ根市の別荘地に遺体を埋めて逃走した。松本ら3人は、僅か3年間で3人も殺害するという凶悪な犯行を繰返した

−死刑確定−
平成14年1月30日、名古屋地裁は松本ら3人に対し、「被害者の死因について窒息死は明らかであり殺害行為との因果関係は優に認められる」と延べ、更に「もやは人間矯正の余地はない」と断じて死刑を言い渡した。

平成15年7月8日、名古屋高裁は松本らの控訴を棄却。これに対して、松本らは「マニラの2事件は病死であり、殺人未遂罪でしか成立しない」と主張したが、平成19年1月30日、最高裁は松本らの上告を棄却して松本兄弟と下浦に死刑が確定した。


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