福山・女性強盗殺人事件


−経緯−
平成4年3月29日昼過ぎ、広島県福山市でワックス販売業の西山省三(当時39歳)は、知人のAと共謀し、顔見知りの無職・内藤ヤスノさん(当時87歳)を殺害して金員を強奪することを計画。2人は三原市で1人暮らししていた内藤さんを言葉巧みに誘い出し、Aが運転する車で福山市郊外の山中に連れ出した。西山等は、車から降りた内藤さんに石で頭を殴打した上、紐で首を絞めて殺害した。その後、内藤さんが持参してきたバックから現金3000円と預金通帳(約31万)を奪ったあと、内藤さんの遺体を崖から突き落として逃走した。

広島県警は、内藤さんの失踪に事件性があるとみて捜査を開始したが、銀行や郵便局で内藤さんの口座から引き落とした防犯カメラから西山の犯行と断定し、翌年平成5年4月になって西山を詐欺容疑などで逮捕した。その後の取調べで、西山は内藤さんの殺害も認めたため殺人容疑で再逮捕した。

西山は、犯行の動機として「パチンコに熱中して金融会社から借金を重ねて返済に困り、内藤さんを殺害して金を強奪しようと思った」と、計画的犯行であったことを自供した。西山は、昭和48年10月、山口県宇部市で主婦を殺害し現金5万円を強奪した罪で無期懲役刑で服役。平成元年に仮出所していた。

−無期懲役から死刑に−
平成6年9月30日広島地裁は、「本件は計画性が低く、改善更生の余地が残っている」として西山に無期懲役を言い渡した。検察側は、この判決を不服として控訴。平成9年2月4日広島高裁は一審判決を支持して検察側の控訴を棄却。

平成11年12月10日最高裁は、「一審、二審の情状酌量について゛死刑回避の理由として不十分で量刑判断を誤った゛」として二審判決を破棄して高裁差戻しを決定。差し戻し二審判決は平成16年4月23日に広島高裁は、西山に対して死刑の判決を言い渡した。これに対して、弁護側は上告したが、平成19年4月10日最高裁は、「仮釈放後2年余の事件で、被告の反社会性、犯罪性は顕著。刑事責任は極めて重い」と断じて、弁護側の上告を棄却して西山に死刑が確定した。尚、共犯のAは無期懲役が確定。


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