武富士弘前支店放火殺人事件


−経緯−
平成13年5月8日午前10時50分頃、青森県弘前市にある武富士弘前支店にタクシー運転手の小林光弘(当時43歳)が強盗目的で押入った。小林は、支店長に金を要求したが拒否されると持参してきたポリ容器からガソリンを店内に撒いて火を点けて逃走した。店内は、あっという間に猛火に包まれ支店長ら9人の社員の内、5人が逃げ場を失い死亡し4人が重度のやけどを負った。

武富士弘前支店は、3階建てのテナントビルの3階にあったが、店内は全焼。1階と2階のCD販売店も一部被害を負った。火災直後は消防車20台が出動し付近は騒然となったが、午前11時に鎮火。焼け跡から発見された遺体は身元の判別ができないほどだった。

弘前警察署は、強盗放火殺人事件として付近を緊急配備する一方、聞き込み捜査を開始した。すると、複数の目撃者から40歳位で、水色のつなぎ服を着ていた男が浮上してきた。警察は、目撃者からの情報をもとに似顔絵を作成。また、放火に使った新聞紙から購買客の絞込みをした結果、3月4日に小林を強盗及び放火殺人容疑で逮捕した。

小林は、警察の取調べで、「競輪などのギャンブルで借金を重ねて、毎月の返済ができなくなり武富士に押入って金を強奪しようとした」と計画的犯行であったことを供述した。

−死刑確定−
小林は、犯行は認めたものの殺意に関しては、「殺すつもりはなかった。放火しても社員達は逃げると思った」と主張した。だが、青森地裁は小林に死刑を言い渡した。これを不服として控訴したが仙台高裁は一審を支持して小林の控訴を棄却。平成19年3月27日最高裁は、「従業員多数に対する未必の殺意をもって放火をしたのは身勝手極まりない犯行」と断じて、小林の上告を棄却して死刑が確定した。


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