牧場夫婦放火殺人事件


-経緯-
平成6年12月19日午後10時頃、栃木県市貝市で牧場経営者の伏見真之助さん(当時72歳)方に以前住み込みで働いていた平野勇(当時47歳)が、金員を強奪しようと押し入った。

伏見さん夫婦は就寝中であったが、平野が部屋を物色している物音に気づいた伏見さんが寝床から起き出し、平野と取っ組み合いになった。すると平野は、持参してきたサバイバルナイフで伏見さんを刺して更に花瓶で殴るなどして殺害。駆けつけて来た、伏見さんの妻で松栄さん(当時68歳)も同様に殺害した。

平野は2人を殺害後、現金約56万円と700万円相当の貴金属類を奪ったうえ、伏見さん宅に灯油を撒いて家を全焼させた。

殺害から3日後の22日、宇都宮中央署は挙動不審な車を発見。ナンバーを照会すると盗難車であることが判明。このため運転していた男を取り調べた結果、酒気帯びと無免許で指名手配されている平野であることが分かり逮捕した。その取調べの中で、酪農夫婦の殺害を認める供述をしたため、殺人と放火容疑の疑いで平野を再逮捕した。

-死刑確定-
平野は取り調べの段階で2人の殺害を素直に認めた。動機に関しては、生活費や遊行費を得ようと強盗を計画。以前から伏見さん宅に空き巣狙いをしていたことから凶行に及んだと自供した。

だが公判では一転して、「揉み合っているうちに偶然ナイフが刺さったのであり殺意はなかった」と主張した。平成12年2月17日宇都宮地裁は、平野の主張を退けて死刑を言い渡した。これを不服とした平野は控訴したが、平成14年7月4日東京高裁は控訴を棄却して一審を支持。平成18年9月1日最高裁は、「尊い2人の命を失わせた結果は誠に重大」として上告を棄却。平野に死刑が確定した。

平成20年9月11日、東京拘置所で死刑執行。享年61歳。


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