宮崎2人女性殺人事件


-経緯-
平成8年8月29日、宮崎市の家事手伝い石川恵子(当時40歳)は、父親の経営する工務店の経営不振を立て直そうと、父親の知人でホテル従業員の日野静子さん(当時55歳)を言葉巧みに誘い出して金員を奪う事を計画。石川が運転する車に乗せて睡眠薬入りの缶コーヒーを日野さんに飲ませた。日野さんが熟睡したのを確認した石川は、西都市郊外の畑に車を止めて、日野さんの首をロープで絞めて殺害した。その後、日野さんのバックから現金約1万円を奪った後、遺体を畑に埋めて逃走した。

更に翌年の平成9年6月13日、宮崎市に住む石川のゴルフ仲間で薬剤師の古相洋子さん(当時63歳)を石川の自宅に誘い出し、借金を申し込んだ。だが、古相さんが融資を断ったため、怒った石川が古相さんの首を両手で絞めて殺害し遺体を郊外の山林に遺棄して逃走した。石川は、古相さんのキャッシュカードを奪って現金200万円を引き出し着服した。

-公判-
平成13年6月20日宮崎地裁は、石川に死刑を言い渡した。 一審では石川の精神状態が争点となった。弁護側が提出した「殺害時は精神分裂症で心神衰弱状態にあった」とする鑑定書が証拠採用された。一方、検察側は「当時の精神状態は精神病的な状態にはなく、物事の善悪を判断して行動する能力には問題がなかった」と同様に鑑定書を提出し証拠採用された。

結果、小松裁判長は、「殺害に使用する道具を準備し、発覚を防ぐためにアリバイ工作をするなど、目的達成のため狡猾に行動しており、精神分裂病だったとは認められず、責任能力に疑いを挟む事情も認められない」と判断し、検察側の精神鑑定を採用した。

平成15年3月27日福岡高裁は、石川の控訴を棄却。平成18年9月21日最高裁は「短期間に相次いで2人を殺害しており、犯行様態も残忍かつ冷酷極まりない」と断じて石川の上告を棄却して石川に死刑が確定した。戦後の女性死刑囚は7人目となる。


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