歌舞伎町ビル火災事件


−経緯−
平成13年9月1日午前1時頃、日本で最大の繁華街である新宿・歌舞伎町の雑居ビル「明星56ビル」で火災が発生した。この雑居ビルは地下2階、地上4階建で1階が事務室、2階が風俗店、3階がゲーム麻雀店「一休」、4階がキャバクラ「スーパールーズ」という配置だった。

出火直後にこのビルにいた男性が119番に通報。直ちに消防車が消火作業に入ったが、雑居ビル内は迷路のようになっており非常口が分からず逃げ惑う客や従業員がパニック状態になった。救急隊は懸命に消火活動を続けたが猛火は瞬く間に4階のスーパールーズまで延焼しビル全体が猛炎に包まれた。

出火から30分後の午前1時30分頃から救出作業に入ったが、病院に搬送された47人のうち44人が死亡、3人が重症を負うという大惨事となった。死亡した犠牲者は殆どが3階の一休と4階のスーパールーズに集中していた。

鎮火後、消防署と警察の合同による現場検証が始まった。その結果、出火元は3階のガスメータ付近が激しく延焼していることから一休に関係した者の放火か、或いは事故なのか判断がつかなかった。更に、検証が難航したのは一休は賭博ゲームをしていたとの噂があり、このため顧客名簿は偽名が多く犠牲者との関連付けが難航したことだった。

捜査本部は、同ビルから無事非難した客や従業員から事情聴取した。すると、一休で賭博に負けた客がドアを蹴って出て行ったと証言する目撃者が多数いることが分かった。また、出火直後にビルから飛び降りて逃走した中国人を見たと証言する人もいたことから、出火現場の状況と合わせて放火と断定した。だが、歌舞伎町全体が匿名性のある不夜城であり追跡捜査は困難を極めた。

−ビルのオーナ逮捕−
捜査本部は明星56ビルの実質オーナー会社であるK興産社長のS(当時61歳)ら4人を防火基準違反容疑で逮捕した。だが、放火犯につながる手がかりは一切掴めなかった。一休は暴力団員と金銭トラブルがあったため放火されたのではないかと噂が絶えない。

石原都知事は、この事件を重く見て歌舞伎町のいたる所に防犯カメラを設置したり風俗営業法や都条例改正を断行し歌舞伎町をクリーンな街にするための施政を行った。


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