千葉・高知連続殺人事件


−経緯−
昭和58年8月16日の夜、千葉県四街道市の停留所で帰宅するためバスを待っていた百貨店従業員のA子さん(当時18歳)は、元警察官の北川晋(当時35歳)に「自宅まで送る」と言葉巧みに声を掛けられた。A子さんは躊躇しながらも北川の車に乗った。北川は車を走らせると人通りのない山林に連れ込みA子さんを暴行した後、首を絞めて殺害した。その後、A子さんのバックから現金15000円を強奪し遺体を近くの水田に遺棄して逃走した。

A子さんの遺体は翌日発見され四街道署は殺人事件とみて捜査を開始した。だが、昼間は千葉市に隣接する四街道市は人通りも多いが、夜ともなると人通りはあまりなくA子さんの目撃情報は得られず犯人の行方は杳として掴めなかった。

それから6年後の平成元年2月6日夜、北川は高知県高知市内で帰宅途中の銀行員のB子さん(当時24歳)に、道を尋ねるように装って近寄った。B子さんは親切心から北川の車に乗って道案内をしようとしたが、突然北川がナイフを突きつけて暴行。四街道事件と同様に暴行後、首を絞めて殺害。現金20000円を強奪した後、遺体を市道脇に投げ捨てて逃走した。

高知県警と千葉県警は、2件の犯行様態の類似性を重視。過去の強姦犯罪者リストから昭和60年に強姦罪で4年6ヶ月の懲役刑で服役していた北川を改めて尋問した。その結果、千葉県四街道市の事件及び高知市の2女性強姦殺人事件の犯人であることが判明。改めて再逮捕した。

−死刑確定−
北川は昭和43年に神奈川県警察学校を卒業し巡査を拝命。約半年間を神奈川県警の警察官として勤務したが、その後退職した。世間は、連続殺人の凶悪犯が僅か半年間といえども元警察官であったことに驚きと憤りの声が高まった。

公判は、既に北川が昭和60年の強姦事件で懲役刑が確定しているため、刑法の併合罪の規定により確定刑の前後の事犯を審理することとなった。平成6年2月23日高知地裁は千葉県四街道市の事件を無期懲役、高知市の事件で死刑を言い渡した。これに対して北川は量刑不当として控訴した。

平成7年3月30日高松高裁は一審判決を支持して北川の控訴を棄却。平成12年2月4日最高裁は北川の上告を棄却して死刑が確定した。平成17年9月16日、高松拘置所は死刑執行施設がないため大阪拘置所に移されていた北川の死刑執行が行われた。享年58歳。


ホーム

inserted by FC2 system