女性連続毒殺魔


−経緯−
昭和35年11月6日から12月28日までの53日の間に姑や隣人・知人3人を毒殺、1人が命を取り留めたものの植物状態になった事件が熊本県熊本市で発生した。犯人は杉村サダメ(当時48歳)で当時、借金が16万円ほどあり「年末をひかえて借金返済に迫られ犯行に及んだ」と自供した。

まず第一の犯行は11月6日であった。サダメの姑にあたる杉村クラが、サダメの家を訪ねてきたとき好物の乳酸飲料に農薬のポリドールを混入して飲ませて殺害した。医者は脳卒中と診断して事件は明るみにならなかった。殺害時、いつもクラが肌身離さず持ち歩いている財布が無くサダメは目的が果たせなかった。

続く第二の犯行は12月14日で隣家の主婦・嘉悦タケに対して農薬を馬肉に混入し殺害。この時も脳卒中として診断された。第三の犯行は同月18日で自宅に訪れた行商人・山村富士子を農薬入りの鯛味噌を食べさせ廃人同様にした。この犯行で初めてサダメは1万3500円を手に入れた。続く第四の犯行は28日に行商人・奥村キヨノを農薬入りの納豆を食べさせ殺害した。

−捜査−
第四の犯行で警察も不信を抱き12月29日、サダメを熊本市川尻署に任意出頭を求め厳しく追及したところ、犯行を自供した。家宅捜査においても納豆、鯛味噌から毒物を検出した。また司法解剖で奥野キヨノの胃から僅かな有機リン酸の反応を検出した。川尻署は翌日の30日に土葬されていた嘉悦タケの遺体を掘り起こし解剖した結果、同様の反応が見られた。ここにサダメの自供と証拠が符合した。

昭和38年3月28日に死刑が確定。昭和45年9月19日福岡拘置所にて死刑執行。戦後、女性としては「ホテル日本閣殺人事件」の小林カウに続いて二人目の死刑執行であった。


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