静岡・5人殺害事件


−経緯−
昭和22年2月3日午前8時頃、静岡県静岡市で登校仲間の少女がいつもどおりに雑貨商・小林清司さん(当時36歳)宅の長男を誘いに寄った。ところが、何度名前を呼んでも長男は玄関から出てこない。不審に思った少女が家に上がると部屋で長男らが惨殺され倒れているのを発見した。

通報で警察が駆けつけ現場検証が始まった。この殺人事件で亡くなったのは主の清司さん、妻のなかさん(当時35歳)、清司さんの母・はまさん(当時53歳)、長男(当時9歳)、長女(当時6歳)、次男(当時3歳)の5人。死因は電気コードや帯で扼殺されていた。剖検の結果、殺害は2日の午後11時前後であることが推定された。

現場は、タンスや押入が荒らされて足の踏み場もないことから強盗目的の犯行と断定。警察は近所の聞き込み捜査を開始した。

−死刑囚の獄病死−
近所の聞き込みで、4ヶ月前から米や濁り酒の闇取引で小林宅に出入りしていた三木瀧守(当時20歳)とA(当時19歳)の2人が捜査線上に浮上してきた。静岡署は近隣の警察署にも応援を要請し2人の行方を追ったところ、3日の午前6時30分頃、清水市の旅館に入り一泊していたことが判明。その際、米や行李など小林宅から盗んできたものと思われる盗品を旅館の主人が見ていた。

このため、静岡署は2人が犯人であると断定し全国に指名手配した。その結果、千葉県松戸でうろついていた2人を松戸署の警察官が発見。職務質問した結果、指名手配の2人と断定し逮捕した。

昭和22年4月25日静岡地裁は2人に死刑を言い渡した。2人は控訴したが、昭和25年1月19日に三木が病死し控訴棄却となった。Aは同年9月25日東京高裁で「主犯は三木であること、犯行当時未成年であったこと」から情状酌量を認めて死刑から無期懲役に減刑し確定した。


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