秋田山荘10人怪死事件


−経緯−
昭和37年9月13日午前10時過ぎ、山梨県山中湖の湖畔にある秋田山荘から出火し全焼した。焼け跡から頭を割られ男女の確認も困難な状態の10人の黒焦げ死体が発見された。富士吉田署の現場検証及び捜査で遺体は山荘の所有者の金融業Aさんら男女各5人で、12日の未明に富士吉田市にあるスナックからタクシーで秋田山荘に向かった事が判明した。この10人はスナックの店員と客らで親密な関係にあった。

富士吉田署は、このスナックで1ヶ月前に客と店員が心中事件を起こしていることから事件に巻き込まれた可能性もあるとみて事件と事故の両面で捜査を開始した。が、捜査が進むにつれ10人が死亡した後に出火していること、10人以外に不審な人物の出入りした形跡が無いこと、発見当時、頭を割られていたのは高熱破裂による事が判明したことで10人は一酸化炭素中毒により死亡。その後、出火したと推定した。

−出火原因−
捜査本部は消防署と協力し原因の調査を続けた。その結果、風呂釜が空焚きの状態で加熱により天井や台所に火が燃え移り出火したと推定。だが、当時プロパンガス自体には毒性が無いと言われていたのに不完全燃焼による一酸化炭素中毒は起るのか、が争点となった。

そこで、捜査本部は再現実験を行った。その結果、プロパンガスのボンベに取り付けた調整器が故障している場合、点火と同時に大量の一酸化炭素が発生。1時間以内に10人全員が中毒死しても当然の状態となった。この結果、本件は一酸化炭素中毒による事故死と断定した。尚、警視庁はこの事故を重視して「プロパンガスの取り扱いと取り締まり」を強化した。


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