日立女子中学生・誘拐殺人事件


−経緯−

茨城県日立市の鉄工業経営・綿引誠(当時39歳)は韓国の愛人に貢ぐため数十回にわたり訪韓を重ね1395万円の借金を抱えてしまった。そこで一獲千金を得ようと妻の養父方の娘で中学3年生のA子さん(当時14歳)を誘拐し身代金の奪取を計画した。

昭和53年10月16日、下校途中のA子さんに声をかけ、自分の車に乗せて人通りの少なくなったところでクロロホルムを吸引させ失神させた。更に綿引は車中で失神しているA子さんに欲情を湧き姦淫をしようと局部をもてあそんだが姦淫そのものは未遂に終わった。その後、A子さんの頸部と鼻口部の圧迫で窒息死させ付近の草むらに死体を遺棄した。綿引はその一時間後、A子さん宅に関西弁訛りで身代金3000万円を要求する電話をかけた。

−冷酷−
捜査本部では、A子さん宅が裕福であり身代金目的の犯行として捜査を続けていたところ、A子さんが日頃「誠兄ちゃん」と慕っていた綿引に多大な借金があることや犯行日のアリバイがはっきりしていないことなどから事情聴取し犯人と断定。身代金目的拐取、殺人などの容疑で逮捕した。

A子さんは綿引の妻の実家の娘であり親戚関係にあった。このことから、A子さんの父親は綿引に数百万円の資金援助をしており相互に親密な関係を維持していた。また前述通り、A子さんは綿引を実の兄のように慕っていた関係でもあった。そのため、A子さんの親族の心痛は多大で特に母親は事件から4年経った段階でも床に臥す状態であった。

昭和55年2月8日水戸地裁は綿引に死刑判決を言い渡した。昭和58年3月15日東京高裁は綿引の控訴棄却。昭和63年4月28日最高裁は上告を棄却して綿引に死刑が確定した。その後、綿引はいたずらが目的だったとして身代金目的の誘拐を否認して再審請求を行っている(平成17年3月現在)。


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