第二・小平事件


−経緯−

昭和22年1月21日、埼玉県北足立郡宮村(当時)の襍木林で、東京都北区の女性・A子さん(当時34歳)の絞殺体が発見された。大宮署は埼玉・東京にまたがる広域捜査を開始した。その結果、大宮駅周辺で買出し女性に「買出し先を教えてあげる」、「就職先を斡旋してあげる」など甘い言葉をかけている不審な男が浮上した。

大宮署は、この男の人相・体躯から同年3月、埼玉県入間郡霞ヶ関村(現、川越市霞ヶ関)の無職・小口静(当時38歳)を殺人容疑で逮捕した。大宮署の調べで、小口はA子さんが大宮駅へ買出しにきて闇タバコを売っていたのを見て、売上金を奪うことを計画。A子さんに「タバコ購入の斡旋をしてあげよう」と近づき、宮村に連れ出して絞殺。現金20円とコート、下着にいたるまで奪って逃走したことが判明した。

−連続殺人に発展−
大宮署はさらに余罪があるものとみて小口に対して厳しく追求した。その結果、同様の手口で5人の女性連続殺人を自供した。それによると、前年の昭和21年11月13日、霞ヶ関村で殺された岩手県のB子さん(当時27歳)、同年12月21日、茨城県猿島郡五霞村(当時)で殺されたC子さん(当時33歳)、その他2名の殺人を自供。本件を含めて計5人の女性殺人を自供した。

警察は、小口の下宿先を捜査した結果、B子さんC子さん2人の所持品を見つけて自供の裏付けを取った。この事件は、手口が「小平事件」に酷似しており《第二の小平事件》と呼ばれた。

小口の父親も殺人で無期懲役で服役していた。小口自身も、しつこくて乱暴な性格から妻に3度逃げられており「女に復讐してやる」と事件を起こした。但し、小平と相違している点は女性に対するレイプが目的ではなく金品強奪が目的だった。

検察側は、小口の自供した5人の殺人の内、3件(A子さん、B子さん、C子さん)に関して起訴した。昭和23年2月7日、浦和地裁は小口に死刑を言い渡した。東京高裁でも一審を支持、昭和25年2月3日最高裁は小口の上告を棄却して死刑が確定した。


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