著名占い師・高嶋象山殺人事件


−経緯−
昭和34年11月24日午後10時頃、東京都千代田区神田鍛冶町にある高嶋易団本部の著名占い師・高嶋象山方に大阪市の作業員・A(当時24歳)が訪問してきた。取り次いだ象山の長男で璋さん(当時40歳)は以前も訪ねて来た見覚えのある男であったことから応接間へ通した。

2人は暫し雑談していたが、Aが突然セーターの下に隠し持っていた刃渡り17センチの出刃包丁を持って暴れだし、璋さんの胸を一突きにした。この騒ぎで隣室に居た象山が応接間に駆けつけてきた。象山が部屋に入ると、長男の璋さんは血まみれで倒れており、Aが興奮状態で暴れていた。そこで、象山とAは乱闘となったが、やがて象山はAにメッタ刺しされ出血多量で即死した。長男の璋さんは、奇跡的に命は取り留めたものの全治3ヶ月の重傷を負った。

−占いVS心霊術−
Aは心霊術に悩まされていた。自分の仕事の失敗や運が悪いのは「心霊術を掛けられているのではないか」と思い悩んでいた。一方、高嶋易団が心霊術をしていると聞き込み、その総元締めと対決するしかないと5年前に上京し象山方に訪問した。この時、初めて象山に面会したAは象山に向かって「心霊術をしているのか」と問い詰めた。象山は「そのようなことはしていない」と言いながら軽くあしらった。

犯行までの5年間で4回も象山方に訪問したAは、犯行前日の23日に再び上京。今回は、出刃包丁を購入し著名な占い師と<最後の対決に挑んだ>。Aはポケットに妹宛ての遺書を持っており「心霊術に悩まされてどうしようもない。おれが何をしても理由は聞くな。今後いっさい占い師を信じてはいけない」などと書かれていた。昭和40年以降のオカルト事件のはしりと言える犯行であった。


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