美弥子ちゃん誘拐殺人事件


−経緯−
昭和49年10月17日午後、東京都葛飾区の小学校2年生の岩本美弥子ちゃん(当時8歳)がランドセルを背負ったまま失踪した。父親で会社経営の岩本秀一(当時37歳)が警察に連絡。警察は直ちに誘拐事件として捜査を開始した。美弥子ちゃんの最後の目撃者は岩本が経営する会社の事務担当で八文字美佐子(当時25歳)であった。八文字は、所用で社長宅に出向き、そこで美弥子ちゃんを見たのを最後に失踪したと供述していた。

2週間後の29日、八文字は自宅で自殺を図ったが果たせず亀有署へ自首。犯行を自白した。八文字の自供通り、埼玉県大宮市郊外の山林で美弥子ちゃんの絞殺死体を発見したため八文字を誘拐殺人・遺体遺棄容疑で逮捕した。

−動機−
岩本は八文字と愛人関係にあった。岩本は妻と別れて八文字と再婚することを約束していた。ところが、離婚する気配が一切なく、それどころか夫婦で媒酌人を務めるなど八文字にとっては嫉妬の頂点にあった。犯行当日、八文字は岩本宅へ侵入。妻の晴着をナイフで切り裂いている時、美弥子ちゃんが帰宅。現場を見られた八文字は美弥子ちゃんを言葉巧みに誘い出し、自宅へ連れ出して絞殺した。

八文字の連絡で駆けつけた岩本は、娘の無残な姿に号泣したが、2人の関係がバレることを恐れ、八文字に娘の死体にセメントを詰めて郊外へ遺棄することを指示した。更に身代金目的の誘拐に見せるため自宅に200万円を要求する脅迫状が届いたなどと自作自演していた。

岩本は美弥子ちゃんの葬儀終了後、犯人隠匿・死体遺棄罪で逮捕された。公判は、八文字に懲役13年、岩本に懲役1年8ヶ月、執行猶予3年を言い渡した。この判決は予想よりはるかに軽い判決で、世論の非難の声が高まった。


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