営団地下鉄・中目黒事故


−経緯−
平成12年3月8日午前9時1分頃、東京都目黒区の営団地下鉄(現、東京メトロ)日比谷線・中目黒駅から北千住寄り150メートルで、下りの【北千住発菊名行】き電車と上りの【中目黒発竹の塚行】の電車同士が側面衝突し死者4人、負傷者64人を出す大惨事となった。双方の電車は側面がえぐられて無残な姿を晒けだした。死者を出したのは、混雑していた上りの「竹の塚」行き電車で、6両目のえぐられた側面に座っていた乗客4人が犠牲となった。

事故現場は、地下坑口から出てすぐの半径160メートル、勾配35/1000の緩和曲線という難所であった。このため、この付近から中目黒駅までは最徐行する区域になっていた。

−原因−
事故調査の結果、下りの「菊名」行きの電車が地下坑口から出て緩和曲線に入った際、8両目(最後尾)の左右の輪重バランスが崩れて車輪のフランジ部分がレールを「乗り上げて」上り線側に脱線したところを、上りの「竹の塚」行き電車の5〜7両目に接触したことが判明した。確かに、現場には脱線地点から約7メートルにわたってレールにフランジ痕があった。

また、脱線した「菊名」行きの車輌は03系と呼ばれるアルミボディ、「竹の塚」行き電車は20000系と呼ばれるステンレスボディで強度の相違による「破壊と破損」も指摘された。当時の新聞報道でも「アルミ製は軽量で省エネに適しているが強度の点で疑問」とする報道が目立った。

更に、営団は脱線防止の補助レールを設置する規定を半径140メートルとしていたため事故現場は補助レールが無かった。このため、営団は事故後、半径160メートルまで含めて補助レール設置対策をすることとなった。ところが、私鉄では半径400〜300メートルで補助レールを取り付ける規定を設けている会社が多々あり、営団の認識の甘さに疑問の声があがった。


ホーム

inserted by FC2 system