神戸・小学生猟奇殺人事件(酒鬼薔薇聖斗事件)


−経緯−
平成9年5月27日朝6時40分頃、兵庫県・神戸市の市立友が丘中学校の職員が学校の正門を開けようとしたところ、児童の切り裂かれた頭部が鉄製扉前に置かれているのを発見した。警察が駆けつけ現場検証を開始したところ、頭部は同校の西方1km先のマンションに住む市立多井畑小学校6年生・土師淳君(当時11歳)と判明した。

更に同日の午後3時頃、淳君の住むマンションの前にある通称「タンク山」にあるケーブルテレビのアンテナ基地(四方を金網で囲まれており入り口には頑丈な南京鍵がかけられてある)で、淳君の胴体が発見された。

淳君は、3日前の24日午後1時30分頃、「近所のおじいちゃんの家に行ってくる」と言って出たっきり行方不明になっていた。地元住民、学校関係者や須磨警察署らが懸命に捜索していた矢先であった。

実は、この閑静な住宅街「須磨ニュータウン」では、2月10日に小学校6生年の少女2人が頭を金槌で殴打されて負傷し、3月16日には小学校4年生の少女がはやり金槌で頭部を強打され1週間後に死亡。この直後、小学校3年生の少女も腹部をナイフで刺されるという事件が連続して発生、地元住民は恐怖と不安の中にあった。

淳君の頭部は、口から耳元にかけて切り裂かれており、また目にも瞼にかけて×状に傷つけられていた。更に、切り裂かれた口にA4サイズの紙片がくわえさせられていた。この紙片には「学校殺死の酒鬼薔薇聖斗」という署名で「さあゲームの始まりです・・・愚鈍な警察諸君・・・ボクを止めてみたまえ・・・ボクは殺しが愉快でたまらない・・・」といったメッセージが手書きされていた。

酒鬼薔薇聖斗の2回目のメッセージ(挑戦状)は6月4日、地元の神戸新聞社に郵送されてきた。1300字にのぼる内容、脈絡からかなり高い教養をもった30歳〜40歳前後の人間像が推定できた(学識者の意見)。
確かに、27日の早朝、黒いブルーバードが中学校正門前に停車していたことをトラック運転手が目撃していたり、正門近くで黒いビニール袋を持ってうろつく30歳〜40歳の男を近所の老婦人、新聞配達の人たち多数が目撃していた。

−逮捕−
ところが、須磨警察署はそれまで報じられていた犯人像とは似ても似つかない近所のA(当時14歳・中学3年生)を6月28日逮捕したのだった。皮肉にも、Aの両親は淳君捜索を手伝っていた。

−Aの生い立ち−
Aは大手製薬会社に勤務する技術職の父親と母親、弟(当時、中学1年生)と末弟(当時、小学校4年生)の5人家族。両親の躾は厳しく、Aが小学4年生の時、母親から強い叱責を受けて異常なまでの「泣き方」をしたという。医者からは「小児ノイローゼ」と診断されたため両親は一転して「放任主義」に変わったという。

Aが小学5年生の時、一番可愛がってくれた祖母が亡くなると異常な行動が目立ち始めた。この時を境に死への興味を抱くようになり、近所の猫や小鳥など小動物を虐待したり殺すことを繰り返していく。異常な残虐性を持ったAは近所でも有名で、友人もAを恐れて離れていったという。捜査本部では、近所の聞き込みでAの存在を確認し容疑者と断定したと思われる(犯人であるとした断定経緯や動機など様々な疑問は少年審理の壁で殆どが公表されていない)。

−謎−
捜査本部は、Aが取調べで「自分が淳君の殺害と2月、3月の少女殺傷を行った」と供述したため犯人と断定した。しかし、「真犯人は別にいる」と疑問を呈するジャーナリスト達がいる。これは、前述の黒いブルーバードに乗った男や黒いビニール袋を持った不審な男の存在である。更に、淳君の首を置いた状況も不審な点があるという。

例えば、27日の朝6時30分頃、中学校の職員が学校の正門を開けようとした時、頭部は正門の中央に置いてあったと証言している(現場検証でも裏付けされている)。ところが、83歳になる老婦人が、それより1時間前に目撃した時は、「校名プレートの下に置かれていた」と言う(この老婦人を含め、目撃者はまさか本物の頭部と思っていなく、マネキンなどを利用した悪質ないたずら程度と思っていたため、警察への届出はしていない)。

更に1時間後の6時30分に、新聞配達員はプレートとは逆に正門に向かって左側に置いてあったと証言している。また、Aの証言では一度正門の塀の上に頭部を置いたが、安定が悪く鉄製扉前に置いたと供述しているが、この門は約2mの高さがあり、160cmのAの背丈で7kgある淳君の頭部を、塀の上に置けるものだろうか?

また、当時の新聞や週刊誌で言われている学校側の体罰で、Aが学校側に恨みを持っていたことや、担任から「学校に来るな」と言われたなどという報道に関して、学校側は全面的に否定している。

しかし、逮捕当初から両親の面会を拒絶していたAは事件から6年後に両親と面会する。この時、母親は「本当にあなたが犯人なの?」の問いに「うん、俺がやったんや!」と泣き崩れたという。

-最新状況−
平成16年3月10日、A(現在21歳)は収容先の関東医療少年院(東京都府中市)を仮退院した。昨年3月に医療少年院から仮退院の申請を関東地方更生保護委員会が「Aは深く反省しており再犯の可能性は無い」として認めた。
が、被害者側の心情はどうであろうか・・・

画像

犯行声明文
1.5時30分頃には向かって右(校名プレート下)に頭部があった。
2.6時30分頃には向かって左に置いてあった。
3.6時40分に職員が発見したのは鉄扉中央に頭部が置いてあった。

4.Aの自供では堀の上に一度置いている。その後鉄扉中央に置いた?
犯行現場の全景
画像は全て、当時の新聞、雑誌から転用


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