O157事件


−経緯−
平成8年7月12日、大阪府堺市で学童に下痢、血便を主症状とした集団赤痢が発生した。14日には26人の発病者の13検体からO157が発見された。23日には10歳の女子児童が、8月16日には12歳の女子児童がO157が原因と思われる溶血性尿毒症候群により死亡した。9月25日の段階で、受診者は学童6309人、教諭92人で、この内二次感染の疑いがある者は160人。総受診者が6401人に上り、7月18日時点では493人が入院するという大規模な集団発生となった。

当時の厚生省の発表は「貝割れ大根」の疑いがあるとしたが、特定された貝割れ大根の製造工場からは0157は検出されなかった。しかし、貝割れ大根の生産者、工場は多大な影響を受け大損害を出した。
政府もこれを払拭するため、テレビの前で菅厚生大臣(当時)が貝割れ大根を食するパフォーマンスを見せたが、日本列島はO157の恐怖から平常に戻るまで多くの時間を費やした。

−O157−
病原性大腸菌の一種。毒性の強いベロ毒素を放出し出血性大腸炎を引き起こす。貧血や急性腎不全などを伴う溶血性尿毒症症候群を併発し死に至る場合もある。

米国で1982年にハンバーガーによる集団食中毒の原因菌として発見。0157に汚染された水や食物を口にすることで感染し、患者の便を処理した人が十分な手洗いをしなかった場合など二次感染の危険性もある。熱には弱く75℃で一分間加熱すれば死滅する。


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