小松川高校、女子生徒殺人事件


−経緯−

昭和33年8月21日の朝、東京都・江戸川区にある都立・小松川高校の屋上で、17日から行方不明になっていた同校の生徒A子さんの絞殺体が発見された。その後、犯人は被害者宅や警察署にA子さんの遺品であるクシや手鏡などを送りつけたり、電話を掛けたりして挑発的な行為を繰り返した。A子さんが発見された21日も犯人から小松川署に「A子を絞め殺して小松川高校の屋上の物置に投げ込んだ」と若い男の声で電話があり警察が現場に急行しA子さんの絞殺死体を発見したのだった。

この事件がテレビ、新聞で繰り返し記事になると犯人は更にエスカレートしていく。
事件発覚から10日後の9月1日、犯人が警察や新聞社に電話している内容が小松川高校の内容に詳細であることなどから同校の生徒を集中的に捜査した。その結果、A子さんのクラスメイト(定時制1年)で在日朝鮮の李珍宇(当時18歳)を逮捕した。取り調べて、A子さんの殺害と4月に工場勤務の女性(当時23歳)の暴行殺害も認めた。

−死刑確定−
李の自供によると17日の午後5時過ぎ小松川高校のプールで泳ごうと学校に行ったが誰も居なかった。そこでブラブラし二度目に屋上に行った時、クラスメートのA子さんが読書をしていた。李はポケットに入れていたナイフでA子さんを脅かそうとしたところ大声を出したため首を締めて殺したと供述した。

捜査本部から係官8人が逮捕に乗り込んだとき、李は寝ていた。「警察の者だ」と聞いても平然としていた。「ちょっと署まで同行を」と言うと、薄笑いをもらして悠々とズボンを穿いたという。
犯行時、18歳であったが少年法の適用外とされ昭和36年8月17日に死刑が確定。李の貧しい生い立ちが犯行を起こしたとして文化人らが減刑運動を展開したが、昭和37年11月死刑執行となった。

画像
連行される李(中央)


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